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「蟹工船」小林多喜二【読書感想】

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今日の読書感想は蟹工船です。

蟹工船

 

調べたところ漫画を無料公開しているみたいですね

蔵書:作品紹介:蟹工船 - 白樺文学館 多喜二ライブラリー [TAKIJI LIBRARY]

 

青空文庫ではこちら

小林多喜二 蟹工船

 

 

某ゲームのキャラクターとしてかなり好きなんですけれど、

彼自身のことを調べるとなんかもう憂鬱になりますよね。

最期…。

 

もし、彼が今の日本を見ていたら、どのように思うのでしょうか。

良かったと思うのか、何も変わっていないと思うのか…。

少しでも彼の気持ちが報われている日本であってほしいと思いつつ、

搾取される労働者という図式は変わっているようには見えません。

 

 

あらすじ

 

北の端。北海道では半ば騙されて集まったような人たち、そうでなければここでしか働けないような人たちが海へと向かいます。

厳しい寒さと、理不尽な上司。劣悪な労働環境の中、同じような境遇の人たちを助けることも出来ないまま労働者達は死んだように働きます。

誰も庇護してくれる人はいません。

やがて、労働者たちは反旗を翻します。一度は失敗するも、また立ち上がって抵抗活動を成功させました。

 

 

わからなかった言葉

 

マドロス・パイプ

火皿が大きく、軸が大きく湾曲しているパイプ。

船員が良く使っているものらしいです。ポパイがもってるやつがそうらしいですよ!

Popeye: 33 Cartoon Classics - 4 Hours

 

白首

首におしろいを付けた人。売春婦を指す。

 

 

感想

 

文章としては長くはないです。

長くはないのに、本当に鬱鬱とした気分になりました。

 

読みながら思い出したのは、北海道に昨年11月に漂着した北朝鮮の人たちのこと。

 

蟹工船の人たちと違うのは、そういう反抗心というのかな?

こんな労働環境はおかしい!という思想すらも彼らは持っていなかったのではないかということです。

こういう厳しい労働もお国のため、ひいては家族のため、そんな風に思って働いて(実際は盗みなんですけど)いたのでしょうか。

 

それから、現代のサラリーマンと彼らの違いのこと。

確かに現代のサラリーマンは

衛生的には蟹工船の人たちと比べものにならないくらい清潔な環境で働いています。

でも、その分労働時間は過酷になっている、と思います。

もちろん、蟹工船の人たちは肉体労働だからきちんと休ませないとすぐ体を壊してしまうという面もあるんでしょうけど。

実際何人も脱落者は出ているわけですしね。

今の日本の労働環境は、本当に劣悪ではないのか?とか色々考えさせられるものでした。

 

じゃあ、今すぐ私は立ち上がるのか。彼らの様に立ち上がれるのか、と考えたときに

「無理だなぁ」というのが正直なところです。

だって、誰に対してどうやって意思表示をすればいいのかわからないんですもの。

上司に向かって? あるいはもっと上の人? 社長に?

何をどう伝えればいいのかわからないし、そもそも今の環境が死ぬほどひどい訳ではないんですよね。

 

そういう気持ちが、反抗する気持ちを

より良い労働にしようという気持ちをゆっくり溶かしていっているのかもしれない…。

 

そう考えたときに、今のサラリーマンの抗い方って言ったら

「会社という枠組みから外れて幸せになる」しかないんじゃないかなって思うんです。

 

よく、会社をやめようとしたら「そんなんじゃどこでも通用しないぞ」って言う脅し文句があるじゃないですか。

それに対して「通用しちゃいましたー★」みたいに言えるのがいいのかな、と。

 

ああいう時代の日本で、こういった話を書くというのは、本当に戦いだったと思うんです。

そして、作者の小林多喜二は殺されてしまった。それも、かなり無残に。

今はまだ言論の自由があります。

いや、ないのかな?

同調圧力で殺される小さな声もたくさんあるような気がします。

 

殺された彼が今の日本を見て、どんな反応をするのかな、とそればかりを考えながら読んでいました。

 

ではでは。